「春分の日」

 早いものであっという間に2月も終わりました。2月はオリンピックの話題で盛り上がりましたね。今回の平昌冬季オリンピックでは、日本は冬季五輪最多の13個(金4個、銀5個、銅4個)のメダルを獲得しました。個人的にはアイススケート女子の小平奈緒選手が500m決勝でレース後に韓国のイ・サンファ選手と健闘を讃え合うシーンがとても印象的でした。2月25日に閉会式が行われ、17日間におよぶ熱戦に幕を閉じました。また4年後が楽しみですね。

 さて3月は日本では年度替わりの時期として有名で、卒業式や送別会が行われる出会いと別れの時期でもあります。3月の祝日といえば「春分の日」があります。お彼岸の中日ともなる祝日で、お墓参りのイメージもあると思いますが、そもそもどういう日なのでしょうか。

 春分の日は、明治11年から昭和22年までは「春季皇霊祭」という名前で、歴代の天皇・皇后・皇親を祭る儀式を行う宮中祭祀の日で、これにともない祭日となっていました。その後、昭和23年に公布・施行された「国民の祝日に関する法律」により、春季皇霊祭は廃止となり、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」という趣旨のもと、春分という祝日に改められたそうです。

 春分の日は日付が決まっておらず、毎年3月20日から21日頃のいずれか1日間に定められています。これはうるう年と同じような原理が働いているからだそうです。

 春分の日は、地球の赤道を天に延長したものが黄道(太陽の通り道)と交わる春分点を、太陽が通り過ぎる瞬間を含む日を指しています。地球の公転は、365日と6時間かかるため、毎年、春分点を太陽が通り過ぎる時間がずれていくため、春分の日は必ず同じ日にはならないということです。

 春分の日は国立天文台が毎年2月の第一平日に発行する官報での公表をもって、翌年の春分の日が定められます。2019年も3月21日が春分の日となっています。また春分の日は、昼と夜の長さが等しくなる日と言われていますが、実際は日本では昼の方が少し長いそうです。

 折角の祝日、お墓参りをして祖先を敬うと同時に、その行き帰りの道端やスーパーの店先に、春を探しに行くのも良いのではないでしょうか?

 

アオイ福原(株)
福山支店 村上 英之

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