｢浮世渡らば豆腐で渡れ｣ということわざがあります。｢豆腐の形は四角四面ですが、中身は柔らかいことから、世の中を渡るには、決められたことを守って、まじめでなければならないが、内面は柔らかくあれ｣という意味です。

　大阪の九十歳になる店主の古書店では、定休日の張り紙に、心温まる絵とメッセージが添えられています。張り紙が楽しみで、見に来る人もいるそうです。

　｢本日は休ませて頂きます。挫折は人生を深くする。失敗は人間を磨く｣｢本日は休ませて頂きます。ひとつだけで良い誰かを幸せな気分に｣などです。

　｢本日休業｣だけで趣旨は通じ、事は足りますが、そこに一言付け加えることで心に潤いが生まれるものです。

　電話の対応をはじめ、報告、連絡などの伝達は、伝えるべき事柄を正確に伝えることが基本です。その上で、ただ伝えるだけではなく、一言添えることで良好な人間関係を築くことが出来ます。時にはユーモアや潤いある会話を心がけたいものです。

とある雑誌に載っていました。言われてみればなんとなく、そうだなと思いました。

　これから年末にかけて忙しくあわただしい日々が続くと思いますが、みんなでちょっとだけ工夫してみませんか?