「水分補給」


 暑い夏がやってきました。今年も節電モードでこれまで以上に暑さ対策が必要になってきます。夏に気をつけなければならないのは、やはり熱中症です。熱中症を予防するには、高温多湿の環境をさけたり、涼しい服装を心がけたりするのに加え、適切な水分+塩分摂取がかかせません。元気に暑い夏を乗り切るために大切な水分補給について少し調べてみました。

 私たちの体の半分以上は水分でできており、体重50kgの人ならそのうち30kg近くが水分で、若い人ほどその割合は高いそうです。水分は汗や尿、便などで毎日およそ2.5Lが失われ、それを飲み物や食べ物で補っています。また、呼吸や皮膚から知らない間に蒸発している水分も1日に1Lほどあり、自分の体から水分がどれだけ失われているか、朝起きた時や、お風呂の前後などに体重を比べてみると、減った分がほぼ脱水量にあたるそうです。

 睡眠中も休んでいるだけなのに、コップ1杯以上の水分を失っているといわれています。オフィスでのデスクワークや乗り物での移動時など、じっと座っているだけでも脱水は意外に進行しています。水分が失われたままで放置していると、熱中症の危険が身に迫ります。また、汗の原料は血液中の水分や塩分なので、脱水が進むと血液も濃縮されてドロドロ状態になります。

 のどの渇きが出るのは脱水がある程度進んでからなので、その時点から飲み始めるのではなく、のどが渇いていなくても、こまめに水分補給することが大切です。コップ半分〜1杯ほどの水分を、30分に1回程度の頻度で、単なる水ではなく、塩分も含むスポーツドリンクが適しているという事です。

 オリンピックも終わり、普段はあまり運動をしないという人もスポーツへの関心が高まると思いますが暑い中の運動には当然危険が潜んでいます。ウォーキングをされている中高年の方や、部活をしている高校生が何らかの熱中症症状を経験している割合は7〜9割と非常に高いという事です。高齢者や子供は体温調節機能が弱く、体内に熱がこもりやすいので、屋内での熱中症も少なくないので要注意です。

 熱中症による労災は7月が一番多いそうで、特に梅雨明け直後、急激に気温が上がる日が危ないといわれています。

 8月に入り、暑さも本格的になってきました。しっかり水分補給をして、熱中症に気をつけながら、暑い夏を頑張って乗り切りましょう。




アオイ福原(株)
福山支店  村上 英之


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