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平成24年、新しい年になりました。昨年は大震災や放射能汚染、洪水など自然の猛威が襲い、各方面に影響を与えています。欧州発の財政危機が発端で、経済不安が世界に拡がっています。又、業界にも激震が走りました。こうした環境の変化はまだ続くと思います。 先日、「ふるさと石巻の記憶」という写真集を見る機会がありました。震災前と震災後を比較した航空写真集です。深く感動しました。案内の一部に、家族の方の言葉で「母校がなくなった」とありました。被災された方達は母校だけでなく、住む家も働く場所も無くされています。何事もない私達は「感謝」の気持ちで一杯です。 激動する社会の中で、流れに乗って生きていけるか、流れにのまれてしまうか、大きな分かれ道になると思います。しかし、情報やテクニックで乗り越えられるほど、甘くはないと思います。そんな事で解決できるのなら、経済不安や円高、不景気など解決しているはずです。根本的な考え方を変える必要があると思います。それは「基本」だと思います。 人は時として「易しい」ほうに流れやすいと思います。企業でも、放っておけば倒産するといわれている。個人も企業も追いつめられないと変わらない。さらに先を見て、常に変わる事が「基本」だと思う。 人は長年染み付いたものを変えるということが、非常に困難です。でも、この困難を克服しなくては、社会から弾き飛ばされるか、自身の存在価値が認められなくなる。まず、「知る」ということです。自身、色々な事に興味をもち、表面だけ見て無関心に流れず、内容が知らない事であれば、調べる事で内容を把握する。あるいは、自身の勝手なフィルターに掛け無関心者となるのではなく、しっかりと把握するまで調べる必要がある。「自分はそのことは判らない」とか、「時間がないから調べていません」とか、よく言う人を見かけますが、これでは自身の存在価値はどこにあるのでしょうか? 現在は、情報化社会といわれるぐらい情報は世の中にあふれています。「知る」機会はいくらでもあるのです。知らない事も多いと思いますが、「知る」努力をすれば、いくらでも手に入る時代なのです。知らないのではなくて、自身の努力が足らない事を露見しているようなものです。 昨年の東北大震災は、大きな犠牲をだし甚大な被害がありました。しかし、たくさんの気づきもありました。人はひとりでは生きてはいけない、支えあうことで生きている、誰かのために何かをしたい、等です。でも、自身の存在価値を高めていなくては、人も頼りにはしてくれないでしょう。「一生涯 勉強」だと思います。一緒に勉強していきましょう。
アオイ福原(株)
代表取締役副社長 福原秀穂 |