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昨年は本当に大変な年でした。3月11日に発生した東日本大震災では主要仕入先の三菱製紙八戸工場、日本製紙石巻工場が壊滅的な被害で、一時は商品の確保に追われる日々でした。そんな中で仕入先の皆様の協力のお陰でお得意先様に多大なご迷惑を掛けないで済んだことは幸いでした。 しかし、いまだ故郷に帰れず仕事も住む家も家族もなくした人達がたくさんおられます。その人達のことを考えると自分たちが幸せだと本当に感謝の日々です。被災された人達は「自分だけではない、あの人も、この人も、みんな明日の幸せを願い、将来を夢見て頑張っているのだから」 と自分に言い聞かせながら精一杯生きておられるのです。日本製紙の石巻工場の労働組合支部長さんからの書信に「23年8月10日にボイラーの点火式が行われ"復興の狼煙"が工場煙突より白煙を立ちのぼらせた時、これまでの長い道のり、従業員の苦労を振り返ると目頭が熱くなりこぼれる涙を堪えることができませんでした。失った仲間や、地域住民の皆様のことを考えると手放しではよろこべないし、ご承知のように厳しい会社施策が示された中で途方にくれてますが、愛される製品づくりに精一杯頑張ります」と、ありました。 今年は再生の年になります。政治も多くの課題を先送りし、まだ余裕があると思っているのか、あるいは先送りしていれば状況が変わって自然と解消すると思っているのかわかりませんが、決して何もしないでは状況の変わることはありません。先送りは仕事にしても事態を深刻化させるばかりで、手をつけようと思った時には、時すでに遅しということが往々にしてあります。本年は仕事の原点に戻り営業も、業務も、加工も、事務も、"もうあとがない"という気持ちで一つひとつ丁寧な仕事をしていけば、必ずお客様から信頼をいただきアオイ福原と取引しておれば自分の会社も良くなると思っていただけると思います。 「アオイ福原株式会社」は誕生して5年になります。今年は縁起の良い辰年です。ゆっくりでいいので全員の力で前進したいと思います。そのためには持ち場持ち場で一番効率の良い仕事方法を考えていただき事故の無い一年でありますようよろしくお願いします。アオイ福原は府県商として地域に根ざした商いを大切にし、地域一番店になるよう、信頼される紙商で進みたいと思います。 本年が皆様に取りまして良い年でありますよう祈念いたします。
アオイ福原(株)
代表取締役社長 小島健知 |