『年末ご挨拶』


 皆様一年間ご苦労様でした。

およそこの世に不変のものは一つもない。"動かざること山のごとし"と言われる山でさえも、長い年月では形を変え、姿を変えている。

 だが、お互い平穏な日が続くと、そのことを忘れ、ともするといつまでも今の状態が続くように思ってしまう。絶対の安心、安全は本来ありえない。

3月11日に発生した東北大震災は日本人が経験したこともない未曾有の大震災で、それに端を発した福島原発の事故は復興の妨げとなり、放射能漏れによる不安で世界中から日本への観光旅行が敬遠され不景気に拍車がかかっています。今なお故郷に帰れない人達、身内の行方の分からない人のことを考えると本当に心が暗くなる昨今であります。そんな中でも社員の皆さんが誰とも無く声を掛け合って義援金を集め人的被害のあった、日本製紙石巻工場の労働組合にお送りし心からの礼状をいただいたときには涙しました。わずかの小さな善意が被災者の方に元気を届けられたこと本当に喜びにたえません。日本製紙叶ホ巻支部 委員長 鈴木啓之様のお礼状に「御社皆様から義援金を頂いた旨の報告を受け、暗く悲しい話ばかりの中で久しぶりに大きな明るい光りとして私たちの心を照らしていただくことが出来感謝の気持ちで一杯です。私たちはこのままで終わることはできません・・・・」と続いておりました。いまなお丁重なお礼状と現状報告が郵送されています。早い復興を心より祈る毎日です。

 当社が加盟している、「日本洋紙板紙卸商業組合」も2008年には全国で491社ありましたが合併、廃業、倒産などにより2011年には447社になっております。  こんな状況のなかでも、営業部員はじめ全社員一丸となって頑張ってくれ、今年も暮れようとしています。

 昭和23年創業以来63年間、紆余曲折はありましたが、社員のお陰で良い会社になりました。私も喜寿を迎えましたがもう少し会社の成長を見守って行きたいと思っております。

 全社員一丸となって「安心と信頼のおける企業」として地域に根ざした紙卸のトップになるには各部門が綿密な連携プレーで仕事を進め努力していかなければいけません。何事にも冷静な判断、あくなき向上心、熱い情熱、ありがとうの心をもってすれば越えられない山はありません。どうぞ健康に気をつけ事故の無いよう。元気で明るい笑顔で仕事に取り組んでください。

 1年間本当にご苦労様でした。

 来る年2012年がアオイ福原と皆様にとって良い年ありますよう祈念いたします。                        




アオイ福原(株)
取締役会長 小島 哲


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