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「リーマンショック」・「百年に一度の不景気」とか言われながら、新しい年を迎えましたが、一向に回復のめどがたっているようには思えないこの頃です。昨年は政権交代がなされて期待をされましたが、今年は、景気の二番底がうんぬんと言われています。一昨年の暮れには、「派遣切り」が世間を賑やかしましたが、昨年暮には、「正社員切り」でした。この不況は一体いつまで続くのでしょうか?こればっかりは誰にもわかりません。ではどうすれば良いのでしょうか。 「経費節減」は、今までも口が酸っぱくなるほど唱えられてきたと思いますが、"やれ電気を消せ"とか言われるだけで、皆本気で取り組んでいなかったのではないでしょうか。こういうことではこの難局を乗り切ることは不可能です。 まず、本当に経費節減の重要性を認識し、考え方を新たにし、こまめな対応を考え、連続し継続することに挑戦し続けることです。例えば、エアコンの温度調節は、暑い、寒いの中での仕事は大変なので、温度調節を「コマメ」にする事で、本当の意味での経費節減となります。寒い朝・夕と暖かい日中の温度は当然のこと違います。このことは皆わかっています。でも実際には実行してない。これがいけないことなのです。節約できる事は「連続」し「継続」しなければ意味がありません。トイレの電気、厨房の電気・ガス等も一緒です。 また、目に付きにくい無駄は、業務一連の流れで、どこかで不用意なミスが出たときの処理作業です。受注時の思い込みによる事故は、それがそのまま流れて、お客様に納品されて発覚するのが普通です。発覚してから、再度ピッキングし断裁して特別便で配送をする。こんなに一つのミスで多くの人と時間を煩わし、不良在庫にもなることこそが、一番の無駄な経費です。人件費・配送費等その場での出費を伴わない経費が一番見えにくいのです。一つの例ですが、こうして無駄な経費を認識する事が、経費節減となると思います。 どんな事を為すについても、従来からの考えを覆してその必要性を問い、充分吟味して実行に移すことが大切だと思います。従来からやっていた事だとか、慣習として行ってきた事など、それが今、本当に必要なことだと確信出来るのか検証する必要があると思います。検証の結果、改めなくてはいけないと思ったことは、躊躇無く変革しなければいけないと思います。それこそが、この不景気を乗り切る一歩になると考えます。一人一人が考え方から変えて、経費節減を続けて励みましょう。
アオイ福原(株)
代表取締役副社長 福原秀穂 |