今年も残すところ2ヶ月を切りました。お客さんからカレンダーの注文をいただく、年賀状のチラシを見るなど、早くも来年への準備が進んでいるのだなと実感します。来年への準備と言うと先日とても興味深い話題がありました。福山雅治、福山にて来年度NHK大河ドラマ初収録です。坂本竜馬が主役の「竜馬伝」の竜馬役を福山雅治が演じる注目のドラマです。竜馬伝は、坂本竜馬の生い立ちを香川照之が演じる三菱財閥の創始者である岩崎弥太郎の視点で回想する、と言うものです。この話題で三菱グループに関するあるエピソードを思い出したものでした。 三菱グループは「鉛筆からロケットまで作る」と言われますが、実は鉛筆の「三菱鉛筆」は、三菱グループと関係がないのです。三菱鉛筆は、1887年東京にて創業の眞崎鉛筆製造所が基になり、三菱グループは岩崎弥太郎が興した三菱財閥が基になっている。それぞれロゴのモデルは創業家の家紋に由来しており、形、配置が同じになったのは偶然なのです。三菱鉛筆がスリーダイヤを商標登録したのが1903年、三菱グループは1914年と、三菱鉛筆の方が先であり、競合する事業もないため双方が同じ商標を使用することに同意したのです。この様な事情は戦後の財閥解体時GHQですら三菱鉛筆を三菱財閥の系列と考え、商標変更を迫ったことがありました。この為に、鉛筆の商品の一部には三菱グループと区別するために、「MITSU−BISHI」と間にハイフンを入れるものがあるのです。 この様に、なにかのきっかけで思い出すような話題があります。些細な話題でも、相手に興味を持ってもらえるような話だと営業活動や、友人との会話の中でより話が弾むきっかけになるのではないでしょうか。
アオイ福原(株)
福山支店 井上宜幸 |