『梅雨 到来』


 梅雨とは、北海道と小笠原諸島を除く日本、朝鮮半島南部、中国の華南や華中の沿岸部、および台湾など、東アジアの広範囲において見られる特有の気象現象で、5月から7月にかけて毎年巡ってくる雨の多い時期のこと。梅雨の季節が始まることを梅雨入り、梅雨が終わって夏になることを梅雨明けと言い、ほとんどの地域では気象当局が梅雨入りや梅雨明けの発表を行う。

 雨期の一種である。ただ、雨期が訪れる土地は世界中に多くあるが、雨期はそれほど雨足が強くない雨が長期に渡って続く点に特徴がある。このため、カビや食中毒などに注意が必要な季節とされている。

 梅雨の語源としては、この時期は梅の実が熟す頃であることからという説や、この時期は湿度が高くカビが生えやすいことから黴雨と呼ばれ、これが同じ音の「梅雨」に転じたという説、この時期は“毎”日のように雨が降るから「梅」という字が当てられたという説がある。

 梅雨の時期には、体調の変化が起こりやすくなります。これには理由があるのです。人の体には、恒常性(ホメオスタシス)という性質があります。気温の変化に合わせて体温を調整するのもそのひとつ。4月から気温が上がり始めますが、6月頃、体がやっと暑さに慣れ始めたときに梅雨が始まります。

 梅雨は、雨の日は肌寒く感じたり、晴れ間は暑かったりと気温や湿度が大きく変化します。その結果、体の恒常性がついていかなくなり、体調が悪くなってしまうことがるのです。梅雨の時期に起こりやすい体調の変化として、気分の憂鬱さ、体のだるさや疲れ、風邪をひきやすい、頭痛や食欲不振などがあります。蒸し暑い日が続きますが、食事・睡眠をしっかりとり、うっとうしい梅雨をのりきりましょう。        




アオイ福原(株)
福山支店 矢田 正明


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