「あたりまえ」


 アメリカ発の世界的金融危機により日本も大きな影響を受けています。雇用不安をはじめ内需の低迷、大手企業の赤字決算化等、毎日の報道でご案内の通りです。わが製紙業界も昨夏前の値上強行後の需要低迷で、昨秋からの減産による在庫調整強化が強いられています。私たち流通も同じように需要低迷の影響をしっかりと受けています。

百年に一度といわれる不景気に立ち向かう術はあるのでしょうか。「妙手」・「奇手」などありえません。こんな時だからこそ、マスコミの宣伝に左右されず「あたりまえの事を、あたりまえに」、「落ち着いて」行動するのが大事だと思います。しかし、動かないのではありません。目算も立てずうろたえて行動しては結果がついてこないことになると思います。

 「あたりまえの事を、あたりまえに行う」とはどんな事でしょうか。色々多数あるでしょうが、まず挨拶です。感謝の気持ちを込めた挨拶をする事です。次に、お客様への訪問と約束事の厳守です。お客様へは頻繁に訪問して悩みを話してもらったり、相談に乗れるように心掛けなくてはいけません。また、嘘は厳禁で、約束はきちんと守らなければいけません。次は、身だしなみに充分気をつける。清潔感ある態度が大切です。これらは、お客様に信頼をされる為に大切な事です。信頼関係が構築されれば、お客様に「ファン」になってもらえます。「仲間」という意識をもってもらえます。もちろん、訪問時にはお客様にとって役に立ちそうな情報を探し、紹介をする事も大切です。また、「ほうれんそう」と略される「報告」、「連絡」、「相談」も、「5S」といわれる「整理」、「整頓」、「清掃」、「清潔」、「躾」も大切です。要は、基本中の基本ではないかと思います。でも、私を含めてすぐ忘れます。しかし、このことを感謝の気持ちを持って地道に努力すれば変わる事が出来るし、自ずと道は拓けてきます。そうして良い関係が出来れば、さらに信頼感は増して良い関係が増幅されると思います。

 今回は私の自省もこめて記しましたが、各自の持ち場は違っていても、各々「あたりまえの事を、あたりまえに行う」ということは、出来る事なのでしっかりと実行してほしいと思います。そして、この大変な不景気をチャンスにして、未来あるアオイ福原(株)にしていきましょう。




アオイ福原(株)
代表取締役副社長 福原 秀穂


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