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日に日に秋も深まっていき、日々寒さを感じる季節になってきました。そして、季節が冬へと移り変わっていくのと同じように、景気の方もどんどんと寒さを増していっていることを、私は感じざるを得ません。 国内ではアーバンコーポレーションの倒産、海外ではリーマンブラザーズの破綻に始まる金融危機等、ここ数ヶ月だけで新聞を開くたびに、景気の波を左右する大きな事件が一面を飾っているように思います。 直接的には関係ないような出来事だと思いがちですが、全体的な景気の落ち込みは、広告業界、印刷業界、そして製紙、紙販売といった我々の携わっている業界に深く関係していることは、想像に難くありません。 さて、そのような状況の中で、私たちはいったい何をすればいいのでしょうか。「今以上に仕事をがんばる。」それはもちろん大切です。「お客様の情報を的確に把握する。」これもとても大切です。しかし、もっとも必要なことは「本気で考えること」だと私は考えます。「二階に昇りたい、何とかして昇りたい、二階に昇ることが唯一の目的だ、と熱意のある人はハシゴを考える。」 この言葉は、松下電器の創業者である松下幸之助の言葉です。「なにかいい方法はないかな」となんとなく考えたふりをしていても、いい考えは浮かばないのです。きちんと目的を決めて、熱意を持って本気で考えることが大切なのです。そうして初めて解決の方法が浮かんでくるのではないでしょうか。 営業であれば「なんとかして売上を上げたい。」と考えるでしょう。配送ならば「なんとかして事故を0にしたい。」と考えるでしょう。そういったことを、本気で考えることが最も大切なことだと私は思います。本気で物事に取り組もうとする姿勢というものは、自分を変えることにつながりますし、またその姿勢はお客様にも伝わります。そして、社員皆が仕事に本気で取り組むならば、会社が変わりますし、「あの会社は社員の質がいい」といった評判をお客様の中に生むことになるでしょう。 私がこの仕事を始めた頃とは時代が大きく変わりましたし、ここ数年の変化だけでも大変なものでした。これからはもっと大きく変わることでしょう。しかも、決して楽観的な予想をすることのできない将来へ向けてです。 だからこそ、一人ひとりが熱意を持って本気で考えながら仕事に取り組むことによって、松下幸之助の言うところの「ハシゴ」をそれぞれが考え付くことができるならば、アオイ福原の将来は明るいものになるに違いありません。 みなさん今年もあとわずかですが、力を合わせてがんばっていきましょう。
アオイ福原(株)
広島本店 中村祝明 |