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「しかる」の対比語は「ほめる」でしょうか。人を育てるときには「上手にほめて、上手にしかる」とよく言われます。良い結果であれば「ほめる」、悪い結果に対して「しかる」のは、結果に対して「しかったり」「ほめたり」しています。努力したにもかかわらず、結果が悪く「しかられた」なら、ふてくされてしまいます。たまたまラッキーな結果で「ほめられた」なら、努力しないで「棚からぼたもち」を狙うようになってしまうでしょう。そして、結果を報告するときには、くどくど言い訳を述べるようになってしまいます。 そこで大切なことには結果に対して「しかる」、あるいは「ほめる」ことよりも「ねぎらう」ことです。結果よりも大切なことはそのプロセス(過程)です。プロセスに対して部下を「ねぎらう」習慣をつければ、部下も報告の仕方が変わってきます。結果の報告が、ただの「言い訳」になるかプロセスの「報告」になるかで報告の精度が格段に違っています。 報告とは部下から情報を得ることであり、情報とは企業にとって最も大切なものなのです。部下を「ねぎらう」ことによって、信頼関係を築き、報告の精度を上げさせると同時に、部下のモチベーションも高まるのです。
アオイ福原(株)
尾道本店 澤井憲治 |