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人は成功をおさめると、とかく有頂天になりやすいものです。たまたま運が良くて成功しただけであっても、すべて自分の実力だと思ってしまう。影で支えてくれたたくさんの人の力添えがあったことを忘れて、自分一人の手柄だと思ってしまう。そして「自分はなにをやってもうまくいく」「何をやっても許される」そんなだいそたことまで考えることがあります。 しかし、長い人生の中では好調なときもあれば不調なとき、不遇のときもあります。周りの人たちの協力や助けを得なければならないときもあります。そうした苦しいときに手を貸してもらえるかどうかは、好調なとき、得意のときの態度にかかっているのではないでしょうか。 「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉があります。偉くなればなるほど、謙虚になることが大事である、ということを稲穂の姿にたとえた言葉です。 得意のときほど奢ることなく淡然とし、回りの人たちへの感謝を忘れない。そうした謙虚な姿勢が本当の信頼を勝ち取ることにつながるのです。
参考:「社員を元気づけるスピーチ200」
アオイ福原(株) 尾道本店
有木 万記 |