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先日広島でも桜の開花宣言がされました。今年は開花予想のプログラムに不具合があり開花予想がずれ込むという問題もありましたが、3月の最後の週末には例年通り満開の桜の下お花見が楽しめることでしょう。 気象庁の開花予想の歴史は古く室町時代には足利義政が「花見連歌の宴」を催した時に、日取りを決めるので桜のツボミの膨らみ具合で開花日を予想し決めたといわれます。 このツボミの重さから開花日を予想する方法は、最近まで行われてきました。 気象庁がこの予想を始めたのは明治の末ごろ。そして戦後は昭和26年から関東地方を対象に発表し、4年後の昭和30年には沖縄、奄美地方を除く全国の開花予想を発表することになりました。最近では、地方のお花見に出かける人が増えているのでより精度の高さが要求されますが、東京だけでも過去の記録によると早い時期で3月20日、遅いときには4月7日と開花時期には18日間も開きがあります。また開花直前に気象が大きく変化すると開花予想日に開花しないこともあるそうです。 桜の開花前線などのニュース情報は、一般的にソメイヨシノの開花をさしています。全国的に最も広く植栽されている代表的な桜であり、4月上旬に葉の出る前に淡紅白色一重の花が木を埋め尽くして華やかに咲きます。 このソメイヨシノの名は、明治初年に東京の染井(豊島区)で植木屋が、吉野桜の名で売り出し、のちに染井吉野と名付けられたオオシマザクラとエドヒガンの交雑種が起源と言われています。 3月下旬頃から中四国、九州から咲き始めた桜前線は北上し、4月上旬頃には東京でも満開。その後は東北を駆け上り、5月には北海道に入り、6月中旬から下旬ごろまで咲き誇ります。 今年の桜は、どんな光景を見せてくれるでしょうか。待ち遠しいですね。
アオイ福原(株) 広島本店
鈴木 一浩 |