「商品先仕入れ、先出しの原則」


 在庫商品が食品であったなら賞味期限があり期限を経過すると販売出来なくなりますが、当社の扱い商品には賞味期限のようなものはありませんが、古紙の混入率や添加物の変更により抄造のたびに少しづつ色合いがかわります。また昨今のようにメーカーの合併が行われると、商品の名前が変わります。巻取の品物は、湿度変化の激しい日本では繊維のからみが時間と共に壊れていきます。その他いろいろな原因があると思いますが、必ず先に入った商品から出荷するように心掛けて下さい。

 仕入れ先出しの方法

1.パレット単位で在庫する商品
 入荷時点に在庫ロケーション番地を色上質に書き、パレットの下の方に貼る。色上質の色は3ヶ月ごとに変えると現場でもどれが古いかすぐ分かりコンピュータとの確認が出来る。

2.色上質のような棚単位での在庫商品は出来るだけパレットのままで棚入れをして、補充品が入荷した時はパレットごと引き出してきて、補充商品の上に古い商品を乗せて所定のところに入れる。

3.棚に直に置く商品の場合は手数がかかっても、一度古い商品を棚から出してから補充商品を棚に入れなければ、先入れ、先出しにはならない。

4.端数の商品の取扱
 ハンパで販売の商品の場合、例えば、金菱 A判 <44.5> 400枚出荷の時、包装数が500枚なので、500枚から100枚取って出荷するのが早いと考えがちですが、残り100枚とすでにハンパになっている物を再度包装する手数がかかるぶんだけ時間を要するし、すでにハンパになっている物は何度かかわされているので傷んでいる、その傷んだ商品をさらに残すことはますます傷みが激しくなり、しまいには売り物になりません。ハンパの販売には、すでにハンパになっている物にプラスして出荷すること。またハンパが2包みある時は、断裁をして出荷する時に出してハンパは常に一つにする。

 12月が棚卸しです。先仕入れ・先出しのことをよく考えて棚卸しに向けて整理整頓がスムーズにいくようによろしくお願いします。

 

 




アオイ福原(株) 尾道本店
澤井 憲治


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