「○○の居ぬ間に」


 「鬼の居ぬ間に洗濯」という言葉がありますね。「今日はあの○まるが居ないから」「今日明日は△△が旅行に行っているので」思いきり羽を伸ばして、命の洗濯をしよう!という感じでしょうか。

 どうも、この言葉の背景には、「苦役からの解放」というイメージがありますね。「悪い鬼」のイメージが強いですが、それって本当でしょうか??

時々、「もう、こんな世界から解放されたらなぁ!」と願うこともあるでしょう。結構、みんなそれなりに、ギリギリのところでがんばっていますよね。でも、「危険だったらやらなくていいよ」「休みたいだけ休んでいいよ」ということになってしまうかもしれませんね。

 よく、「自主性」という言葉を使いますが、自主性だけではきっと生産性は落ちるでしょうね。みんな一生懸命踏ん張っているからこそ、仕事が回っているのです。そういう視点で見てみると、世の中にはあちこちに「鬼」が見張っていて、ちゃんと役割を果たしていると思えるところがあります。

 「試験」があって、きちんと採点されるから、知識が身についてきました。あちこちで「ネズミトリ」等をやっていて、そう簡単には許してくれないから、安全運転できているのかもしれません。

 始業時間に遅れるわけにはいかないから、毎朝がんばって起きているという人は多いでしょう。減ってきたという人もいるでしょう。

 このように、いろんなルールがあり、それを監視する人やシステムが働いていることによって、そこそこの質を保っているということは多いですね。

 「うるさいなー」と思うけど、お陰で身を守れている。
 「きついなー」と思うけど、お陰で生産性が上がっている。
 「勘弁して欲しいなー」と思うけど、お陰で成長している。
 「面倒くさいなー」と思うけど、お陰で上手にできるようになってきた。

こんなことが現実かもしれませんね。

 うるさい親のお陰で、厳しい先輩のお陰で、わがままなお客様のお陰で、「守られながら成長できている」のではないでしょうか。       

       

 




アオイ洋紙 福山支店
箱田 一貴


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