「年末のご挨拶」


 早いもので小島洋紙に入社してはや48年がたちます。

 また広島と合併してはや1年6ヶ月が経過しました。

 新生アオイ洋紙は16年度を好調のうちに推移し年度末を迎えようとしています。皆さんにお願いしたいのは現在の顧客は自分達だけの成果ではない。昭和23年創業以来幾人もの人たちの努力により創られたものに次々に積み上げていったことが今日の姿になってきている。それぞれの立場で企業が永続するよう考えていただきたい。商品の販売は営業に任せればいいと思いがちだが事務所の人が無愛想でも、配送が乱暴でも商品の販売は困難になる。もちろん加工部門が悪くてはお話にならない。

 48年間には山あり谷ありの時期もありました。しかし私は「誠実を会社の基本方針とし社内の風土づくりに勤めました」また困難に立ち向かうと「今日から一歩 まず一歩」「朝の来ない夜は無い」と心に言い聞かせながら仕事をすすめてきました。昭和49年は戦後から伸び続けていた日本の実質経済成長率が、初めてマイナスに転じ年でした。前年の石油ショック以来による不況に、販売は伸び悩み紙不足の時に無秩序に仕入れた紙が売れ残り深刻な状況になっていました。そんな中でも私は「絶対に売り上げは落とさない」社長が弱気になり売り上げが落ちるかもしれないと不安になるとソノ気持ちが部長に移りまた社員に移りひいてはお客さんにまで弱気な気持ちを見抜かれ売り上げは落ちていってしまいます。

 不況のときでも10軒全部が落ちるのではなくそのうち2軒は伸びているのだ。その2軒の社長社員は「やる方法は必ずある。不景気を言い訳にしない」という強い決意を持っている人達です。売り込みだけを考えていたのでは売上は落ちます。お客さんの役に立つには何をすべきか?相手が自分と接していて楽しいと感じてもらえるためには何を話題にしたら良いか?優良企業を自分の顧客にするにはどんな工夫をしたらよいか?求められる前に「相手は何を欲しているのか」ということを察して行動する感性を全員が磨いていただきたい。そして思い煩うのではなく「まず一歩 目標に向かって踏み出して見ようではないか」手足を使い、頭を使い、額に汗して精一杯努力すれば必ず何をしたら良いか見えてきます。そうすればアオイ洋紙は永遠に繁栄し 続けることでしょう。

 1年間本当にご苦労様でした。来る年2005年がアオイ洋紙と皆様にとって良い年ありますよう祈念いたします。

 




アオイ洋紙代表取締役会長
 小島 哲


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