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最近ビジネスモデルやビジネスモデル特許という言葉が頻繁に用いられています。このビジネスモデルというものは知れば知るほど深いものだと分かってきます。例えば、逆オークションというビジネスモデルをご存じでしょうか?これは、米国で発生したインターネットを利用したチケットディスカウントの手法で、ビジネスモデルの例として頻繁に取り上げられます。簡単に書くと、一般の旅行客(買い手側)がチケットの料金を定めオークションにかけます。もしも、その価格で売っても良いと考える人がもしいれば、そのオークションの買い手側に「取り引きしたい」の旨の返事をします。これで取引成立です。このオークション形式は現在廃れてしまいましたが、このオークションを発明した会社は一世を風靡しました。さて、ここで「発明」という言葉が出てきましたが、実はこのオークションの方式は特許申請されたように現代では発明の一種とされています。日本でもこのビジネスモデル特許の申請が一時期はやりました。例えば冠婚葬祭の式の方法で、冠婚葬祭を司る会社同士が特許侵害の争いをするほどポピュラーになってきています。このように、新しい仕事のやり方、新しい商売のやり方というのは、特許となってもよいぐらい重要な発明の一種だと現在では考えられているのです。 自分自身の仕事で、新たな発見をしたことがない人はいないと思います。例えば、紙の提案に関する独自で考案したうまいやり方、配送のルートや道順に関して発見した自分だけのやりやすいやり方、伝票などを処理するときの時間のかからない方法、これらは全てその人その人にとってのビジネスモデルといえると思います。また、このようなモデルとなるような事例を考えること自体が、仕事をよりよい方向へと変えていくために大切なことだと思います。是非、新しい仕事のやり方を考えて自分のビジネスモデルをお互い増やしていきましょう。 ちなみに蛇足ではありますが、何故前記のチケットディスカウントの方法は廃れたのでしょうか?それは簡単なことが原因だったのですね。航空会社が自分のHP上でチケットディスカウントを開始したのです。日本でも、インターネットを利用することで簡単に「早割」「特割」などの割引サービスを受けることが出来るようなっています。このようなサービスを米国の航空会社もはじめ、チケットディスカウントの手法は一気に廃れてしまいました。おいしい話は長くは続かないものですね。
小島洋紙
小島 浩章 |