無塩素漂白パルプ紙


近年、大気中から猛毒物質ダイオキシンが検出され、世界で大きな問題となっています。このダイオキシンには塩素が関わっていて、焼却の段階で焼却炉の炉温度が300℃から400℃になると塩素が他の有機物と反応して、その一部がダイオキシンとなります。

では、なぜ紙に塩素が含まれているのでしょうか?

紙の主原料であるパルプは、製剤の残材、間伐材、腐朽材を主体とした木材、近年では非木材栽培植物(ケナフなど)や回収古紙などを原料として作られています。こららの原料をパルプ化する際に漂白を行います。方法としては、塩素や過酸化水素などの作用とアルカリの力で着色した成分を溶かし出すなど、数種類の薬品を組み合わせて、何段階かに分けて少しずつ白くしていきます。このとき生成する塩素化合物がパルプ中にわずかに生き残るのです。

最近では、環境への影響を考えて、塩素そのものを使わない「無塩素漂白」という方法があり、その行程で作られた紙を無塩素漂白パルプ紙といいます。無塩素漂白パルプは「ECF」「TCF」「Chlorine Free」とも呼ばれています。

当社では、無塩素漂白パルプ紙についても積極的に在庫を行っていき、環境問題に貢献していきたいと考えております。



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